使用方法
【下地の確認】
1. 下地材が設計通りであることを確認します。
2. 下地は平坦・平滑仕上げ、施工後2週間(冬期は4週間)以上養生し、よく乾燥していることを確認します。
【下地の調整及び清掃】
1. 下地に凸部がある場合は、サンダー掛けやケレン処理により平滑にします。また、凹部がある場合は、下地補修材で平滑にします。
2. 下地のもろい部分やレイタンスは必ず取り除いてから下地補修材で平滑に仕上げます。
3. 下地面及び被着体のゴミ・水分・油分などは接着不良の原因となりますので、取り除きます。
【仕上げ材の準備】
1. 割り付け図面に従って仕上げ材を裁断します。
2. 下地へのなじみを良くするために、フォーム面にカッターナイフで背割り(スリット)加工をします。
注) 背割りは等間隔になるように行います。(塗布図参照)
【接着剤の塗布】
1. フォーム面に規定のクシ目ゴテ(クシ目図参照)を使用して、塗り溜りができないように塗布します。(塗布図参照)
注)・ 3×6尺板に対し「田」の字になるように接着剤を塗布します。
・ 接着剤を塗布する時は、クシ目ゴテを塗布面から60度以上立てて塗布します。
・ MS-850は非危険物ですが、紙などのように燃焼性がありますので火気(静電気やスパークなど)には充分注意して下さい。
【張り付け】
1. 接着剤塗布後すぐに張り付け、張り付け可能時間内に張り終えます。
注) 張り付け可能時間は、環境温度により異なります。
2. 張り付け後は当て木をし、ゴムハンマーなどで仕上げ材の中央部から端部へまんべんなく圧着します。
注)・ 必要に応じてビスや支え棒などを併用して下さい。
・ 天井に施工する場合のプラファス施工位置は公共住宅建設工事共通仕様書に準ずる。
【養生】
1. 施工完了後、接着剤が硬化するまで(24時間)は外力を加えないように養生します。
注) クロスの施工は1週間以上養生した後に行なって下さい。
MS-850を使用する前に、下記の項目に注意して下さい。
● MS-850は接着用途以外には、絶対使用しないで下さい。
● 品種の異なる接着剤との併用及び混合はしないで下さい。
● 5~35℃の環境下で使用・保管して下さい。
● 可燃性のある成分を含んでいます。使用時・取り扱い場所では、火気に注意して下さい。
● 保管・使用時は消防法などの法令に従って下さい。
● 蒸気を吸入したり、皮フに触れたりすると健康障害や皮フ障害(特にカブレ)などを起こすことがあります。 取り扱い時には、必要に応じて保護具を着用して下さい。 (アレルギー体質の人は特に注意して下さい。)
● 取り扱い場所及び作業箇所は換気を行って下さい。また施工後も接着剤が硬化するまで、通常の換気(日常生活の程度、朝夕1~2時間)を行って下さい。
● 一旦開封した接着剤は、硬化がすすみますので速やかに使い切って下さい。
● 使い残した接着剤は、密封した上、場所を定めて保管して下さい。
● 接着剤の使用後や休憩前には、手洗い・ウガイを行って下さい。
● 接着剤は、直射日光を避け子供の手の届かない屋内に場所を定めて保管して下さい。
● 接着剤を使用中に身体に異常を感じた時には、直ちに使用を止め、換気のよい場所で安静にし、必要に応じて医師の診断を受けて下さい。
● 接着剤が目に入った場合は、清水で洗い流した後、医師の診断を受けて下さい。
● 接着剤を誤って飲み込んだ場合は、直ちに医師の診断を受けて下さい。
● 接着剤が皮フや衣服に付いた時は、速やかに洗い落として下さい。
● 誤飲防止と食品への混入を避けるために、保管場所は食品と区別して下さい。
● 使用済み容器などは、許可を受けた産業廃棄物処理業者へ処分を委託して下さい。
● 河川・湖沼・下水道などへ廃棄したり、流入させないで下さい。
● ご不明な点は、当社営業担当にお問い合わせ頂くか 製品安全データシート(MSDS)またはカタログをご参照下さい。
● ご使用になる前には、商品容器の表示事項をよくお読み下さい。