【下地の確認】
●モルタル下地の場合
下地は平坦・平滑に仕上げ、施工後2週間(冬期は4週間)以上養生し、よく乾燥していることを確認します。
●壁面のボード類下地の場合
タワミのない厚手の合板など表面強度の高いボードを使用し、目違いや目地あきのない下地とします。
【下地の調整及び清掃】
1.モルタル下地に凸部がある場合は、サンダー掛けやケレン処理により平滑にします。
また、凹部がある場合は、下地補修材で平滑にします。
2.モルタル下地のもろい部分やレイタンスは必ず取除いてから下地補修材で平滑に仕上げます。
3.下地面及び被着体のゴミ・ホコリ・油分・錆・塗料などは接着不良の原因となりますので取除きます。
チェック:・若齢下地への施工は石材汚染が起こりやすいので避けて下さい。
・塗装面、ガラス面、浴槽内、常時60℃以上になる所には使用できません。
・下地に浮き水がある場合は拭き取ります。
【接着剤の取り出し及び混ぜ合わせ】
1.接着剤の主剤(A剤)と硬化剤(B剤)を1対1の割合(重量比)になるように別々のヘラで容器に
取り出します。
2.取り出した接着剤をよく混ぜ合わせます。
塗布図
チェック:・主剤(A剤)と硬化剤(B剤)がよく混合されていないと接着不良や石材汚染の原因となりますので
注意して下さい。
・一度に練りまぜる量は、可使時間内に使い切れる量にして下さい。
・一度混ぜ合わせた接着剤は保管できません。
・接着剤を加温したり溶剤などを加えないで下さい。
【接着剤の塗布】
●点付けによる接着張りの場合
1.ヘラなどを使用して、直径50mm位、高さ20mm位のダンゴ状にした接着剤を約200mm間隔で仕上げ材の
裏面へ点付けします。
※この工法は、壁面のみを推奨します。
●クシ目立てによる接着張りの場合
1.接着剤を左官ゴテを用いて下地に押し付けるようにして均一に塗布します。
2.規定のクシ目ゴテを使用して、塗り溜りができないようにクシ目を立てます。
※床面・壁面ともに推奨する工法です。
クシ目
【仕上げ材の張り付け】
1.接着剤塗布後すぐに仕上げ材を張り始め、張付け可能時間内に張り終えます。
チェック:張付け可能時間は環境により異なります。
2.仕上げ材は揉み込むようにして張り、裏面全体に接着剤がなじむようにビブラートなどで充分に
圧着します。
3.約2~uごとに仕上げ材を1枚剥がし、タイル裏面に接着剤が充分付着している事を確認します。
チェック:・仕上げ材表面に付着した接着剤は硬化する前に拭き取って下さい。
・目地直しは、接着剤が硬化する前(張り付け後約30分以内)に行って下さい。
【養 生】
1.施工完了後、接着剤を硬化させるために1日以上外力が加わらないように養生します。
【目地詰め】
1.目地用ゴムゴテを用いて、目地部にCG-411(壁用)が完全に充てんされるように塗り込みます。
※床の場合はCG-512をご使用下さい。
床暖房設備なし:セメント系目地材(CG-512)
床暖房設備有り:エポキシ系目地材(TAグラウトEP)
チェック:伸縮目地部や設備機器との取り合い部にはシーリング材を充てんしますので、セメント系目地材を
塗り込まないで下さい。
2.タイル表面に残った目地材(CG-411)はゴムゴテを用いて拭き取った後、湿したスポンジで拭き取ります。
3.目地材が乾燥した後、乾いた布で拭き取り、仕上げます。(施工当日に拭き取って下さい)
【端部の処理】
1.伸縮目地部や設備機器との取り合い部にシーリング材を設けます。
チェック:・シーリング材の充てんにより、石材へのシミ出しの恐れが考えられる場合は、シーリング材用
プライマーを使用して下さい。
・シーリング材が硬化するまでは、ホコリやゴミなどが付着しないようにして下さい。
マルチEPを使用する前に以下の項目に注意して下さい。
●接着用途以外には絶対に使用しないで下さい。
●塗装面・ガラス面・浴槽内・常時60℃以上となる所には使用できません。
●品種の異なる接着剤や溶剤との併用・混合はしないで下さい。
●一度混ぜ合わせた接着剤は保管できません。(混合物は容器にもどさないで下さい)
●5~35℃の環境で使用・保管して下さい。
●取扱い場所及び作業場所は換気を行って下さい。(施工中は窓を開け、施工後も日中は4~5日間、常に窓をあける)
●可燃性のある成分を含んでいます。使用時・取り扱い場所は火気に注意して下さい。
●保管・使用時は「消防法」などに従って下さい。
●接着剤は皮フに触れたり蒸気を吸入すると健康障害や皮フ障害(カブレ)などを起すことがあります。使用時は保護具を着用して下さい。
●使用時には必要に応じて保護眼鏡、保護手袋などの保護具を着用して下さい。
●使い残した接着剤は密封した上、場所を定めて保管して下さい。
●一度開封した接着剤は、できるだけ早く使い切って下さい。
●直射日光を避け、子供の手の届かない屋内に場所を定めて保管して下さい。
●使用後や休憩前には、手洗いやウガイを行って下さい。
●使用中に身体に異常を感じた時は直ちに使用を止め、換気のよい場所で安静にし、必要に応じて医師の診断を受けて下さい。
●目に入った時は直ちに清水で洗い流した後、医師の診断を受けて下さい。
●誤って飲み込んだ時は直ちに医師の診断を受けて下さい。
●皮フや衣服に付いた時は洗い落として下さい。
●誤飲防止と食品への混入を避けるために、保管場所は食品と区別して下さい。
●使用済み容器などは、許可を受けた産業廃棄物処理業者へ処分を委託して下さい。
●河川・湖沼・下水道などへ流入させないで下さい。
●ご不明な点は当社営業担当にお問い合わせ頂くか、製品安全データシート(MSDS)またはカタログをご参照下さい。
●マルチEPをご使用になる前には、商品容器の表示事項をよくお読み下さい。